ra-san(ラーさん)
@rasan02783643

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小説を書いたり書かなかったりしながら、なすすべなく歳を重ねた三十路の社会塵。
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エントリー作品
◆第74回 てきすとぽい杯
最初だけ一寸法師(1618字)投稿時刻 : 2023.08.19 23:40
 むかしむかし、あるところに子どものない老夫婦がおりました。
 ある日、老夫婦は子どもを恵んでくださるよう住吉の神様にお詣りすると、お婆...
◆第68回 てきすとぽい杯
ラストシーン(516字)投稿時刻 : 2022.04.16 23:33
 雪が散った。
 雪原に仰向けに倒れ込んだ彼女が粉雪を舞い上がらせる。 ...
◆第65回 てきすとぽい杯
恐怖、廃病院のハンマードリル(1295字)
投稿時刻 : 2021.10.16 23:36
「だから、こんなところに来るのは反対だったんだ!」
「いまさら言うな!」 ...
◆第61回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動9周年記念〉
顔の荒野(964字)投稿時刻 : 2021.02.13 23:36
 土地のガイドの話だと、この荒野には無数の顔が落ちているらしい。
「ほら、そこら中に落ちていますよ」 ...
◆第59回 てきすとぽい杯
夏の日の思い出が白く眩しく思えるのは(833字)
投稿時刻 : 2020.10.17 23:07
 夏の日の思い出が白く眩しく思えるのは、きっとそれが二度と手に入らないものだと知っているからだ。 ...
◆第57回 てきすとぽい杯
夜の底の暗闇で(623字)投稿時刻 : 2020.06.13 23:33
「本当は誰でもよかった」
 彼女はそう言いながら、僕と今、駆け落ちをしている。 ...
◆第56回 てきすとぽい杯
毎年の憂鬱(954字)投稿時刻 : 2020.04.18 23:36
 毎年のことながら、なんとも憂鬱になる夜だ。
 晴れ着の着物に身を包んだあたしは、砂浜に敷かれたゴザの上にあぐらで座り、...
◆第54回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
至高の料理(1594字)投稿時刻 : 2019.12.14 23:49
 土地のガイドの話だと、この村にここでしか食べられない、とびきりにおいしい料理があるらしい。 ...
◆第53回 てきすとぽい杯
よろしく、神様(878字)投稿時刻 : 2019.10.19 23:31
 半年。
 それが私の余命だった。 ...
◆第51回 てきすとぽい杯
合鍵(656字)投稿時刻 : 2019.06.15 23:24
「こんな広かったんだな、この部屋」
 俺が半分になった荷物に広くなった部屋を見て、感慨深く息を漏らすと、 ...
◆第47回 てきすとぽい杯
竜の繭(1128字)投稿時刻 : 2018.10.20 23:34
 土地のガイドの話だと、この山脈に広がる森林の中に竜の繭があるという。
「とても大きな繭なので、“竜の繭”と呼ばれています」 ...
◆第45回 てきすとぽい杯
人生相談(940字)投稿時刻 : 2018.06.16 23:27
『人生相談始めました』
 そう書かれた看板の横に、猫が丸まっていた。 ...
◆第44回 てきすとぽい杯
冥界トロッコ(1399字)投稿時刻 : 2018.04.14 23:30
 土地のガイドの話だと、このトンネルを抜けた先に冥界が見えるという。
「本当に見えるのかね?」 ...
◆第2回200文字小説コンテスト
終末は誰と過ごしますか?(200字)
投稿時刻 : 2018.04.14 18:20
 終末まであと三日、貴方は誰と過ごしますか?
 巨大隕石なんてベタな終末前にそんな気遣いを垂れ流すテレビ。いつもなら鼻で...
◆第43回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動6周年記念〉
届かないもの(576字)投稿時刻 : 2018.02.17 23:30
 どうしたって、届かないものがある。
 放課後の教室で窓越しの夕日を浴びる彼女は、いつものように何気ない笑顔であ...
◆第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉
時間ウサギには時間がない(584字)
投稿時刻 : 2016.12.10 23:47
 時間ウサギには時間がありません。今日もいそがしくあちこちを走り回っています。
「どうしてそんなに時間がいつもないんだい?」 ...
◆第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉
おばと迷路とボク(906字)投稿時刻 : 2016.12.10 23:29
「迷路には必ず入口と出口がある。なぜなら迷路は迷うだけで路(みち)であることには変わらないからだ。目的地に行き着かない路は路ではない。だから出口という目...
◆第34回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
彼女が彼の上着の裾を引いた理由(1000字)
投稿時刻 : 2016.08.20 18:19
「お待たせー、……あ」
 遠距離恋愛中の彼とひと月ぶりのデート。駅の改札で待っていた彼があたしを見...
◆第31回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動4周年記念〉
穴の底の巨大な顔(1184字)投稿時刻 : 2016.02.20 23:32
 土地のガイドの話だと、この穴の底に巨大な顔があるという。
「大きな穴だな」 ...
◆第29回 てきすとぽい杯
私も死んだらこうなるの?(747字)
投稿時刻 : 2015.10.17 23:32
  床の死体
  鼻から顎に蛆虫が這っている ...
◆第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉
選ばれた少年(1000字)投稿時刻 : 2015.08.15 19:12
 土地のガイドの話だと、この街では年に一度、空から矢印が降ってくるという。
「それが今日か」 ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 14
悲しみよ、さようなら(5036字)投稿時刻 : 2015.10.01 20:20
 自分の机の上に菊の花が飾られることになるなんて思ってもみなかった。
 重苦しい空気の教室で、みんな神妙な顔をして担任の話を聞いていた。担任は沈...
◆第27回 てきすとぽい杯
誰かバリカン持ってこい!(440字)
投稿時刻 : 2015.06.20 23:26
 クソ暑いギラギラの太陽の下で、俺たちは負けた。
 高校野球予選の二回戦、クジ運悪くぶつかったシード校相手に玉砕した俺たちは...
◆第26回 てきすとぽい杯
放課後の屋上で(607字)投稿時刻 : 2015.04.11 23:32
 放課後の屋上で、いつも彼女は煙草を吸って待っていた。
「やあ、少年」 ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 11
空転言語生滅演説(2282字)投稿時刻 : 2015.04.18 21:31最終更新 : 2015.04.18 22:04
「希望にまみれた天使の群れが突撃ラッパを鳴らしながらデイトレードをする本日の天気が帰宅困難者の満面の憂鬱と同様のものであるということは、スチームポットに...
◆200文字小説コンテスト
そして少女は今日は学校に通う(200字)
投稿時刻 : 2014.03.31 23:33
 久しぶりに授業を最後まで受けたあたしは、教室を出ようとしたところで同級生の坂崎に呼び止められた。 ...
◆200文字小説コンテスト
新入社員に告ぐ!(200字)投稿時刻 : 2014.03.31 18:31
「新入社員諸君! 貴様らは今日から企業の豚だ! 戦う社畜だ! 粉骨砕身して会社の為に尽くすのだ! 貴様らに選択権はない。この労使契約書にそれは明記されて...
◆200文字小説コンテスト
ガイドと旅人「塚蟻の女王」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.30 21:07
 土地のガイドの話だと、もうすぐ塚蟻の女王の羽化が見られるという。
 人の背丈はある巨大な蟻塚だった。そこに蟻が黒く蠢いている。 ...
◆200文字小説コンテスト
ガイドと旅人「一本足の一生」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.30 21:07
 土地のガイドの話だと、この荒野に一本足がいるという。
「あちらです」 ...
◆200文字小説コンテスト
夢やぶれて(200字)投稿時刻 : 2014.03.30 21:05
 歌手である妹が五年ぶりに戻ってきた。俺は妹を墓参りへ誘った。
 夏の墓地は蝉時雨に包まれている。陽射しに焼けた両親の墓は、白く眩しかった...
◆200文字小説コンテスト
僕の幼馴染みは友達が少ない(200字)
投稿時刻 : 2014.03.30 12:41
 僕の幼馴染みは友達が少ない。
「笑えばかわいいのに」 ...
◆200文字小説コンテスト
桃太郎異聞(200字)投稿時刻 : 2014.03.27 21:40
 むかしむかしあるところに、川で拾った桃から生まれた桃太郎に鬼退治をさせて奪い取った鬼の財宝を元手に成り上がり、品川のタワーマンションで暮らすおじいさん...
◆200文字小説コンテスト
先見の壺(200字)投稿時刻 : 2014.03.24 23:49
 壺を覗いたのは失敗だった。
「この壺を覗くと、貴方の未来が見えるのです」 ...
◆200文字小説コンテスト
冬の女王の涙(200字)投稿時刻 : 2014.03.24 23:47最終更新 : 2014.03.25 20:33
 冬の女王が涙を流した。
「女王様!」 ...
◆200文字小説コンテスト
そして少女は今日も学校をふける「昼下がりの公園で」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.23 19:58
 学校をふけたあたしは、公園で日向ぼっこをしていた。
 あたたかい日だまり。缶コーヒーを飲みながら過ごす優雅な昼下がり……なんて思...
◆200文字小説コンテスト
そして少女は今日も学校をふける「デパートの屋上でなくした十円」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.20 21:14
 学校をふけたあたしは、久しぶりにデパートの屋上へ行ってみた。
 子供の頃デパートの屋上は遊園地で、いつもたくさんの子供で賑わっていた。で...
◆200文字小説コンテスト
そして少女は今日も学校をふける「マスターとあたしとナポリタン」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.20 21:12
 学校をふけたあたしは、馴染みの喫茶店にナポリタンを食べに行く。
「またさぼりかい」 ...
◆200文字小説コンテスト
そして少女は今日も学校をふける「優等生の坂崎くん」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.20 21:11
 学校をふけてゲーセンで遊んでいたあたしは、そこで同級生の坂崎に会った。
「なにやってんの優等生」 ...
◆200文字小説コンテスト
そして少女は今日も学校をふける「マジかそのセリフ」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.20 21:10
 学校をふけて喫茶店でコーヒーを飲んでいたあたしは、隣の席のカップルが始めた痴話喧嘩に聞き耳をたてていた。 ...
◆200文字小説コンテスト
そして少女は今日も学校をふける「なぜ泣くおっさん」(200字)
投稿時刻 : 2014.03.20 21:08
 学校をふけてリバイバル上映のB級スプラッタ映画を観ていたあたしは、三つ隣の席で泣いているおじさんが気になってしょうがなかった。 ...
◆200文字小説コンテスト
雪見酒(200字)投稿時刻 : 2014.03.16 22:58
 大雪だった。このあたりで積もるほどの雪は珍しい。私は雪見酒を思い立ち、妻に燗を用意させた。 ...
◆200文字小説コンテスト
バカ(200字)投稿時刻 : 2014.03.16 22:57
「バカ」
 この台詞を夏希に言われたのは何年前の事だろう。 ...