エントリー作品◆第58回 てきすとぽい杯〈夏の特別編・前編〉亜里沙の涙(2500字)投稿時刻 : 2020.08.01 16:34 そのとき、亜里沙は確かに泣いていた。
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◆第52回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉小栗栖の竹(1000字)投稿時刻 : 2019.08.18 14:38「私」はこの一帯にあまねく張り巡らされている。どれが私、ではない。総てが私だ。
私の地下茎は地中を這い、食い込み、あちこちで地表へと突き出る。私の仲間...
◆第52回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉家茂痛伝(1000字)投稿時刻 : 2019.08.17 23:24 かの人の眠りは、静かに覚めていった。
した した した。耳に伝うように来るのは、水の垂れる音か。 ...
◆第49回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動7周年記念〉時間泥棒(1385字)投稿時刻 : 2019.02.16 23:45 ひとのものを奪う行為は許されるべきではない。
労苦の末に手に入れた、価値のあるものを奪うことは、いわば時間泥棒だ。 ...
◆第46回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉アニー・ローリー 恋の真実(1000字)投稿時刻 : 2018.08.18 21:01 若き日の失恋。
心中・自殺等、人生からの敵前逃亡でカタをつけた気になるひ弱なストーリーと...
◆16小節のラブソングゆうぐれセンチメンタル(85字)投稿時刻 : 2018.06.08 23:23こんなはずじゃ なかったよ
きみの背中 遠ざかって ...
◆16小節のラブソングふたりのシンデレラ(83字)投稿時刻 : 2018.06.03 13:41(いくよっ!)
金網を 乗り越えて ...
◆16小節のラブソング世界を半分(75字)投稿時刻 : 2018.05.27 21:08ねえ きみと はんぶんこ
この世界 端から端へ ...
◆16小節のラブソング梅雨晴れ(72字)投稿時刻 : 2018.05.24 21:22雨上がり
畳んだ傘 ...
◆16小節のラブソングなつやすみ(81字)投稿時刻 : 2018.05.22 20:28夏休み
きみと自転車 ...
◆第44回 てきすとぽい杯遠い夕陽(2161字)投稿時刻 : 2018.04.14 23:41 目の前の建物が途切れると、遮られていた夕陽が車窓から射し込んできた。はるか遠くに連なる山々の稜線が眩しく霞んでいる。目を閉じると、鈍い痛みとともに角膜...
◆第2回200文字小説コンテスト可愛くなりたい(200字)投稿時刻 : 2018.04.02 17:38 みんなの憧れるかっこいい拓斗と付き合い始めた。乱暴だけれど、そんなの平気。ところが日が経つにつれて拓斗の人気がなくなってきた。見た目も確かにショボくな...
◆第43回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動6周年記念〉リコーダー(4072字)投稿時刻 : 2018.02.17 23:43 音楽の時間は、教室中が騒がしい。実はピアノが弾けない担任の末次俊樹先生の代わりに武藤洋子先生が担当するけれど、男の子たちには完全に舐められている。大声...
◆第42回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉乾杯しましょう(4523字)投稿時刻 : 2017.12.09 23:57 明かりを消した三階廊下がはるか先まで伸びているのは、点々と続く窓で分かる。窓の向こうの夜空は雲が街明かりを受けて灰色に見える。点滅して移動する光はたぶ...
◆第41回 てきすとぽい杯遠い夜行(2571字)投稿時刻 : 2017.10.14 23:43 車輛の中はほぼ人で埋まっていた。窓は湿気で曇り、しずくが流れた跡は窓外の闇を映している。四人掛けのボックスの窓側席は、冬の夜汽車に限れば上席とは言えな...
◆第40回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉ぼくのなつやすみ(1000字)投稿時刻 : 2017.08.20 14:55 七月二十一日(金) 庄司尚斗
きょうから夏休み。 ...
◆第40回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉夏休みの日記(1000字)投稿時刻 : 2017.08.19 22:00最終更新 : 2017.08.19 22:07 八月七日 志村清彦
最初のページに書くのは緊張する。ここは暗いし、この鉛筆は先が丸くて書きに...
◆「覆面作家」小説バトルロイヤル!星空に手を伸べて。(4802字)投稿時刻 : 2017.07.09 23:44(お題:テーマパーク/懊悩)
午後八時を回った。パーク内の音楽はとっくに止まっている。アトラクションに...
◆「覆面作家」小説バトルロイヤル!星辰奇譚(8000字)投稿時刻 : 2017.07.09 13:09最終更新 : 2017.07.09 13:18 お題:懊悩/純愛
〇 ...
◆第38回 てきすとぽい杯ダーリンが来た(5204字)投稿時刻 : 2017.04.15 23:40最終更新 : 2017.04.15 23:43 木漏れ日が梢をまだらに染めていた。ほんのすこし前までは風が肌寒かったのに、陽射しがほんのり暖かくくるんでくれる。 ...
◆第37回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動5周年記念〉嘘つき茉莉ちゃん(3291字)投稿時刻 : 2017.02.18 23:45「ねえ、有機溶剤の『シンナー』の語源って知ってる?『Sinner』、つまり『罪人』なんだよ。吸引して酩酊状態になった人間が、地獄に堕ちた亡者の姿に似ているから...
◆第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉時間が来たよ。(505字)投稿時刻 : 2016.12.10 23:33 時間が来たよ、という声がした。
うん、とぼくは答える。 ...
◆第36回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉リカちゃん迷路(4682字)投稿時刻 : 2016.12.10 23:20最終更新 : 2016.12.10 23:50 夜空から雪は降っていない。そのかわり、こぼれるような星空だった。凍える戸外から窓ガラス一枚を隔てて、私はぼんやりと部屋の真ん中に座り込んでいた。 ...
◆【BNSK】2016年11月品評会 金色の波を渡る(7168字)投稿時刻 : 2016.11.20 22:41 目の前に拓斗のカッターシャツがある。
むわっとする、汗のにおい。しばらく蒸れた末の、おえっ、てなる感じ。 ...
◆第34回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉花火が始まるよ(1000字)投稿時刻 : 2016.08.20 22:25 知ってる?
花火大会ってさぁ、カップルで来てる子って案外、すくないんだよ。 ...
◆第34回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉空へ降りる(1000字)投稿時刻 : 2016.08.20 18:55 凛が屋上から飛び降りたのは五月だった。
まだ、コンクリートの照り返しで目をやられる心配もなくて、全身が熱気のお湯...
◆第34回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉こくはく(1000字)投稿時刻 : 2016.08.20 17:16 千紘さんはうつむいたまま、黙り込んでいる。
ぼくの耳の奥で鼓動が鳴り響いていた。 ...
◆【BNSK】2016年8月品評会 夏のベリー(11709字)投稿時刻 : 2016.08.14 23:57 1
夏の教室では胸元をはだけるべきだ。 ...
◆初! 作者名非公開イベント2016秋白のメモリー(1500字)投稿時刻 : 2016.09.10 02:38 はたきをふるったとたん、大袈裟じゃなくて目の前が突然真っ白になった。
慌てて逃げ出す。三年七組教室の入口は右手にある。廊下に飛び出ると、そこは...
◆初! 作者名非公開イベント2016秋こうじゃないでしょ!(1500字)投稿時刻 : 2016.09.04 11:20 この春から佐伯里香は私と同じ東桃李高校文芸部のメンバーになった。廃部寸前の文芸部と漫研とが合体してできた文芸部は、当然ながら文芸部系と漫研系とが同居し...
◆初! 作者名非公開イベント2016秋ミライミイラ(1500字)投稿時刻 : 2016.07.27 21:54 乾式人体保存が実用化されて十年になる。
SFの世界の人工冬眠や人体冷凍保存(クライオニクス)が冷凍時、解凍時の細...
◆【BNSK】2016年7月品評会 夕闇の彼方で(11390字)投稿時刻 : 2016.07.03 23:47 〇
私の家の斜め向かいは「ラムネ屋」と呼ばれていた。 ...
◆第32回 てきすとぽい杯24時間ルール(1522字)投稿時刻 : 2016.04.16 23:44「24時間前には知らせなければならない」というルールが施行されてからずいぶんになる。 ...
◆第30回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・白〉ないしょの話(3533字)投稿時刻 : 2015.12.12 23:49 ないしょの話だからね、いい?
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◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞目に近く(30字)投稿時刻 : 2015.10.31 07:38唇を重ねるたびにおもう。このひとのなかには何があるんだろう。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞月かげに(30字)投稿時刻 : 2015.10.31 07:35あなたと一緒に歩く。誰かがあとからついてくる。二年前の私だ。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞しのぶれど(30字)投稿時刻 : 2015.10.31 07:31そうじゃないよ!心の中で何度も叫ぶ。あなたと、私に向かって。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞楽しみは(30字)投稿時刻 : 2015.10.30 07:47知ってる?中身よりもリボンをほどくときが一番うれしいんだよ。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞月かげに(30字)投稿時刻 : 2015.10.30 07:44浴衣を着て、足のマメが潰れた痛みを堪えながら一緒に行く花火。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞君がため(30字)投稿時刻 : 2015.10.30 07:39彼の笑顔と引き換えに、私の部屋のシンクはめちゃめちゃになる。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞おほけなく(30字)投稿時刻 : 2015.10.30 07:37君のことをいっぱい知れば、ずっと愛してもらえると思ったんだ。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞覚めざらましを(30字)投稿時刻 : 2015.10.28 08:23あれをすべてナシにできるの?そういうのを甘えっていうんだよ。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞うつろふものは(30字)投稿時刻 : 2015.10.28 08:16あなたの笑顔が好きだったのは、私だけに向けられていたからだ。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞さそふ水あらば(30字)投稿時刻 : 2015.10.28 08:13また同じシャツのあなた。手も繋がなくなった。振り返らず歩く。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞かこつべきゆゑを(30字)投稿時刻 : 2015.10.28 08:03着信音量とバイブをOFFに。それであなたは追いかけて来ない。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞見しひとの(30字)投稿時刻 : 2015.10.27 06:30無理して履いてたヒールを捨てた。もう合わせなくてもいいから。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞こころふたつ(30字)投稿時刻 : 2015.10.27 06:26彼女がやって来る。つないだ手を彼がそっと放したのは忘れない。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞うつりにけりな(30字)投稿時刻 : 2015.10.27 06:21彼女が休みで手作り弁当は無し。好きだった定食を。まずかった。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞ひとのこころは(30字)投稿時刻 : 2015.10.27 06:18一緒に暮らそう、と彼に言われた。私は断った。幸せだったから。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞我が身一つの(30字)投稿時刻 : 2015.10.26 07:14嬉しそうだね。さっさと私から降りて。ばかみたい組体操なんて。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞のちの心に比ぶれば(30字)投稿時刻 : 2015.10.26 07:08あなたが決めたことなら私はなにも言わない。似合ってるよ女装。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞これやこの(30字)投稿時刻 : 2015.10.26 07:05意地張って逃げた私を追いかけて来てくれたと思ったのに。熊だ!
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞人こそ見えね(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 20:15あの日からずっとここであなたを待ってるの。水の中は冷たいわ。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞契りきな(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 19:48約束してた場所には行かない。絶対に待っているのが分かるから。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞かけじや袖の濡れもこそすれ(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 19:42もう好きじゃなくなった彼が、欲しかった笑顔で抱き締めてくる。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞逢はでこの世を過ぐしてよとや(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 19:37でもね、同じ部屋に一緒に帰れるだけで幸せだったときもあるの。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞忘らるる身をば思はず(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 08:06テラス席で大喧嘩。人だかりに戸惑う彼。あの子に伝わればいい。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞よに逢坂の関は(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 07:59ちょっと寒いね。肩を抱いてくる手を振り払った。もう遅いんだ。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞雪よりんごの香のごとく(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 07:51明け方の空に続く道を、始発電車めざして走ってゆくあなたの影。
◆バール神&キツネくん合同祭 30字小説賞ひとり寝る夜の明くる間は(30字)投稿時刻 : 2015.10.25 07:47夜明けの寒い部屋の中。昨夜のあなたのにおいの残るお布団と私。
◆帯文に書くキャッチコピー奔放な愛の物語(19字)投稿時刻 : 2015.09.24 08:41処女(作)なのにビッチ・・・・・・!?
◆第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉ちいさな石の話(1000字)投稿時刻 : 2015.08.15 19:43 朝八時に出勤して、夕方六時上がり。
仕事場所は会社の中庭。 ...
◆第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉渚のラメント(1000字)投稿時刻 : 2015.08.15 18:23 一緒に海に行って、帰ってこなかった子がいるの。
水泳部出身の子でさ、筋肉質だったのが現役引退してしばらくすると、脂肪にな...
◆第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉理想の彼氏(1000字)投稿時刻 : 2015.08.15 17:04 女子会で「理想の彼氏の身長」が話題になった。
好き勝手に言い合ううちに、私の隣に座った真由が言った。 ...
◆第28回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉真摯に願うこと(1000字)投稿時刻 : 2015.08.15 15:30 ある日、アパートの部屋に戻ると、机に黒革の見慣れないノートが置かれていた。表紙をめくるとこう書いてある。 ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 14もてかわ!(4560字)投稿時刻 : 2015.10.03 23:59 〇
私が三歳のときに九十八歳で亡くなった曾祖母は、私を見るたびに「この子はシ...
◆小説、それは革命であーる 第1回犬吠埼一介杯メタモルフォーゼ(4525字)投稿時刻 : 2015.08.31 23:05 一週間後、私たちの運命は変わる。
秋のけはいが濃くなるにつれて、教室の中はなんだか言葉少なになり、休み時間...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 13屋上ガールズ(8145字)投稿時刻 : 2015.07.19 23:56 カーテンを開けた窓から月の光が射し込んでいた。
教室の中には、いろんなところにイレギュラーな影が蹲っている。たとえば机の...
◆第27回 てきすとぽい杯パーティーがすんだら(2620字)投稿時刻 : 2015.06.20 23:42 たぶん、だけれど、パーティーのすんだあとの態度で、ひとの性格って分かる気がする。 ...
◆しゃん様生誕祭 6月に祝日を作ろう大賞心がさけびたりなんだ。(1930字)投稿時刻 : 2015.06.08 07:58 夜半になって、雨脚はひときわ強くなっていた。
六月の夜だというのに、傘を差して歩き過ぎるひとたちは上着の襟元を掻き寄せ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 12オナモミ(9889字)投稿時刻 : 2015.06.06 22:04最終更新 : 2015.06.06 23:39 素直になるって、いちばん大変かもしれない。
でも、そのあとがもっと大変なんだ。 ...
◆第26回 てきすとぽい杯岬のユーリア(3229字)投稿時刻 : 2015.04.11 23:37 海に突き出た岬の突端に、ユーリアの家はあった。
遥か下にある海はいつも荒れていて、重い雲は晴れることがなかった。 ...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 11おおきく空振って(8187字)投稿時刻 : 2015.04.18 23:59 異変に気づいたのは三回表の攻撃からだった。唐沢さんの初球は例によって右打者の内角へ外れた。七番はぴくりとも動かなかった。これで七人連続だった。どんな打...
◆第25回 てきすとぽい杯〈てきすとぽい始動3周年記念〉しあわせなバレンタイン(3424字)投稿時刻 : 2015.02.14 23:45 スマートフォンを耳に当てた翔太が夜空に向かって声を張り上げている。
「だ・か・ら、ブックス花出。住所? しらねぇよ。常盤通りのマックのとこを西...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 10桜のおさとう(10000字)投稿時刻 : 2015.02.28 22:32 〇
あれは幼稚園の年長組のときだった。私の家の近くに新しい家が建った。農家の...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 9水底から。あぶくを見つめて(9998字)投稿時刻 : 2015.01.11 21:54最終更新 : 2015.01.11 22:24 高校に入って、私は中学校から続けていたソフトテニス部に入部した。仮入部期間に見た限りでは立ち止まってのストローク練習を漫然とやっていた。キレのあるトッ...
◆第24回 てきすとぽい杯〈紅白小説合戦・紅〉メリークリスマス(3920字)投稿時刻 : 2014.12.13 23:59 近所の通りにはクリスマスのイルミネーションが灯っている。気恥ずかしくなる明るさが舗面を照らしていた。コートの温かさを抱えて坂を上る。耳朶が凍りつきそう...
◆【BNSK】品評会 in てきすとぽい season 7わかってくれないよ!(3304字)投稿時刻 : 2014.10.11 18:57 あの陰険女!
だってさ、在籍期間が違うから顔を合わせたこともなければメールのやり取りを...
◆第20回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉JO-OH!(1000字)投稿時刻 : 2014.08.17 11:31最終更新 : 2014.08.17 14:54 凍りつく真夜中に、星辰をかき消す一撃を!
「古エッダ」の記述以来、長らく誤解されていた彼女の実像が今、明らかになる...
◆第20回 てきすとぽい杯〈夏の24時間耐久〉KIYO-WAKE(1000字)投稿時刻 : 2014.08.16 18:48最終更新 : 2014.08.17 14:52 天空より射し込む狂気―紅蓮の言霊が天地を揺るがす!
古来、変人の産地として名高い辺境国に彼は生を享けた。 ...
◆てきすと怪2014指(3314字)投稿時刻 : 2014.09.14 23:27 芒の原だった。
中天に月がかかっていた。 ...
◆第19回 てきすとぽい杯〈日昼開催〉レイテンシィ(3493字)投稿時刻 : 2014.07.13 16:15 階段のかなたから足音が聞こえる。「資料室」の暗がりのなかで身を縮める。ドアの明かり窓がぼんやりと白くなる。踊り場の電燈がついたようだ。 ...
◆第18回 てきすとぽい杯トワイライト(2375字)投稿時刻 : 2014.06.14 23:42 手ぶらでいいよね、と思う。
鉢植えの花とか、ミルフィーユとか、お笑いのDVDとか。 ...
◆一発逆転! 上半期ベストを狙え! 愛のいじり小説大賞サウス・アイランド(7280字)投稿時刻 : 2014.06.01 22:09最終更新 : 2014.06.01 23:00 1
南の島でした。 ...
◆第17回 てきすとぽい杯〈GW特別編〉クリスタル・ムーン(4693字)投稿時刻 : 2014.05.06 23:43 尾根に沿って闇の深さが分かれていた。駐車場から出ると、下りになった道を歩く。一帯には照明はない。背後に見えていた海の向こうの街明りも擁壁に隠された。ア...
◆第17回 てきすとぽい杯〈GW特別編〉スタティック(6009字)投稿時刻 : 2014.05.05 23:41 闇を背にして草叢が揺れている。餌に集る齧歯類の背中のようだ。
ところどころから突き出した灌木の梢が星空を切り取って闇を吸い上げている。 ...
◆第17回 てきすとぽい杯〈GW特別編〉ルーインズ(6148字)投稿時刻 : 2014.05.04 23:45 海辺にある県立普通科高校に入学して1年が過ぎた。漁師町があり、造船所関係の家族も多い土地柄で、学区にある中学校は軒並み荒れていた。授業中に体育館周りで...
◆第17回 てきすとぽい杯〈GW特別編〉シーサイド・ヒル(2376字)投稿時刻 : 2014.05.03 23:44 午後十時半を回っていた。海沿いの県道には、ところどころに無料駐車場が設えてある。アイドリング状態で止めた車のLEDライトがガラス越しに見える。夜釣りの...
◆第16回 てきすとぽい杯スラップスティック(2699字)投稿時刻 : 2014.04.05 23:44 目の前に薄暗い光景が広がる。全身が熱くなり、動悸が始まる。寝過ごした。あわててホームに降りる。うすら寒い夜風が襟首から忍び込む。ホームには乗客の姿がま...
◆第13回 てきすとぽい杯ルビー(4057字)投稿時刻 : 2014.01.18 23:24最終更新 : 2014.01.18 23:40 私は宝石のなかでルビーがいちばん好き。
ママがタケルおじさんを好きなのと同じくらいに。 ...
◆短歌小説コンペ秋月抄(139字)投稿時刻 : 2014.02.16 21:36最終更新 : 2014.02.16 22:10暮れなづむ 苅田の野辺に 立つ庵(いほ)の
灯影(ほかげ)さやけき 夕餉(ゆふけ)の刻に ...
◆年間王者はダレだ? バトルロイヤルheisei25ジュブナイル(9536字)投稿時刻 : 2013.12.22 23:50最終更新 : 2013.12.22 23:52 もう半世紀近くも前のことになる。同級生たちから遅れること二年、ようやく小遣いをもらえるようになった頃、ぼくは模型飛行機に夢中になっていた。 ...
◆みんなで、ほっこり ハッピー・クリスマス掌編賞ホーリー(6194字)投稿時刻 : 2013.11.28 22:14最終更新 : 2013.12.02 21:52 カーテンの隙間から見える梨地ガラスの内側は細かな水滴に覆われていた。お向かいの阿賀山さんは毎年12月になると壁面に色とりどりのイルミネーションを這わせる...
◆*――創文板 将棋祭――*サイダー(5620字)投稿時刻 : 2013.11.08 06:21最終更新 : 2013.11.10 18:51 傾いた夕陽が街並みの影を長く曳いている。「松の湯」の前の砂利道は人が歩くたびに埃が舞い上がる。「東金製麵所」の屋根に夕陽が隠れてから、立ちこめる埃は見...